きのうは久しぶりに倉敷市水島のお客さまのところに行きました。
もう15年くらい前に「飛び込み」でお客さまになっていただいた
会社です。
家族経営で設備関係の会社をされています。
社長がお兄さん、専務が弟さん、お母さんが事務で、あと社員さんが
2名です。
事務をされてるお母さんとお話しをしました。![ラッキー ラッキー](https://web.archive.org/web/20151103144503im_/https://picto0.jugem.jp/emoji/face_11.gif)
いつ行っても「小川さん、いつもありがとう。忙しいのにわざわざ来て
いただいてすいません。」と腰の低い方です。
15年お付き合いしていても、一度たりとも怒ったところをみたことが
ありません。
社長も専務もみんな人がいいなぁ、なんて思っていました。
だって15年も付き合っていればわたしも失敗の一つや二つ(それ以上
かも)はしますもん。
そんな時でも「ま、しょうがないな。」と苦笑いですましてくださいます。
でもそれは亡くなられた先代の社長(おとうさん)の生き様そのもの
だったんです・・・。
お母さんは「ウチのお父さんは本当に立派な人でした。出来の悪い妻で
あるわたしをとても大事にしてくれました。近所の人たちにも「ウチの
嫁さんはええ嫁じゃ」といつもいいことばかり言ってくれてたよう
です。いつも感謝の言葉をだれに対しても言っていました。」
夫婦ゲンカも一度もしたことがないという・・・。
そんなとても仲のいい夫婦だったんですが、お母さんにも一度「どうしよう
?!」ということが起きたそうです。
お父さんがとても大事にしていたン百万する壺(ツボ)を傷つけて
しまったそうです・・・。
部屋をそうじしている時に当たってしまったようです・・。![冷や汗 冷や汗](https://web.archive.org/web/20151103144503im_/https://picto0.jugem.jp/emoji/a08.gif)
その4日後、お父さんが「今晩ウチにお客さんがくるんじゃ。わしの
壺がみたいそうじゃ。いっしょにご飯を食べようと思うから準備して
おいてな。」と言われたそうです・・・。
お母さんも内心「あ〜〜、どうしよう・・・。言わなくっちゃ。でも
あんなに大事にしてる壺を壊したなんて・・・言えない・・・。」![冷や汗 冷や汗](https://web.archive.org/web/20151103144503im_/https://picto0.jugem.jp/emoji/a08.gif)
それでも勇気を振り絞りお母さんは言いました。
「あのな、おとうさん。わたしこのあいだ、そうじをしてておとうさんの
大事な壺を傷つけてしまったんよ・・・。ごめんなさい・・・。」
お父さん「えええっっ??!!」お父さんは慌てて壺を見たそうです。
お父さんはしばらく無言になりました・・・・・・・・・・・・・・・。
「まっ、ええか・・。おまえがケガせんでよかったよ。」
お母さんは思ったそうです。
なんか怒られるよりも悪い気がしたと・・・。![しょんぼり しょんぼり](https://web.archive.org/web/20151103144503im_/https://picto0.jugem.jp/emoji/a09.gif)
お父さんの本当に大事なものはお母さんであり、生かされてるという
感謝だったようです。
そんな家庭でくらしたT家の人々はみんないつも明るくあたたかいです。![おてんき おてんき](https://web.archive.org/web/20151103144503im_/https://picto0.jugem.jp/emoji/weather_01.gif)
76歳になったというお母さん。
本当にいつも元気でイキイキとして若々しいです。
「だってなんでもさせていただく、と思ってやると楽しいでしょ。
イヤイヤやると何をやっても大変って感じますもん。」
言うは易し行うは難し。
お父さんから受け継いだ「感謝」が身にしみてる人が言う言葉は
本当に重みを感じます。
そんな素晴らしいお客さんに出会えたことに感謝です。![ラッキー ラッキー](https://web.archive.org/web/20151103144503im_/https://picto0.jugem.jp/emoji/face_11.gif)